【ネタバレあり】映画「キンキーブーツ」(2005)の感想

映画

先日、U-NEXTで観る映画を探していたら「キンキーブーツ」(2005)が

目に入ってきました。

「『キンキーブーツ』って、確かミュージカルか何かの舞台でやっていたような…」

と思い、気になって観てみることにしました。

キンキーブーツ  ざっくりとあらすじ

家業の靴工場を継ぐことになったチャーリーが、ひょんなことから

ドラァグクイーンのローラと手を組んで靴工場の窮地を乗り越えようと

奮闘するお話。

「キンキーブーツ」(2005)の感想

実話を基にしたハートフルコメディ、という間違いないやつ

「やはり、ピンチはチャンスなんだ!」と思わせてくれる映画です。

また、登場人物たちの「靴が大好き!」という靴への愛やこだわりが伝わってきて

ワクワクさせられ、前向きな気持ちになります。

さらに、実話を基にしているということが

ドラマチックで多少急激な展開にも説得力をもたらしています。

魅力的な登場人物たち

主人公のチャーリーがチャーミング

おどおどしながらも果敢に(?)荒波に揉まれるチャーリーの一見冴えない

人間味溢れるキャラクターが愛おしくなってしまいます。

ジョエル・エドガートン演じるチャーリーは、すごくハンサムって感じではないけど

表情豊かで内面から滲み出るような人間らしさがとても魅力的に見えます。

かっこよくて美しいローラ

ローラはドラァグクイーンらしく、本物の女性以上に女性らしくて

惚れ惚れします。

そのローラを作り上げる上で欠かせないのがヘアメイクやファッションで、

本当に美しくて素敵!うっとりしてしまいます。

歌も上手く、ハイヒールでのダンスもかっこいい!

圧巻のパフォーマンスから繊細な部分もあるローラの心情まで

キウェテル・イジョフォーが素晴らしい表現を見せてくれます。

ケンカらしきものがスパイスに

「ローラとケンカした」とチャーリーが言う「ケンカ」のシーンは

ケンカというよりチャーリーが一方的にローラに八つ当たりしているように

私には見えました。

「辛く嫌なことがあったからって、そんなこと言う?」とローラになった気分で

悲しく、ローラ以上に怒りが込み上げたかも。

その結果ラストが痛快なものに感じられたので、

製作陣の意図にまんまと乗って楽しめたわけですが。

私のように単純な性格だと、より楽しめます。

古いしきたりや価値観からの解放

チャーリーは父親の理想の靴作りの理念を

無意識のうちに叩き込まれて育っているように感じられます。

ローラも自身の生き方を父親に否定された子供の頃の記憶から道に迷ったり

寂しげだったりする一面が描かれています。

私の中の、イギリスの伝統や古いものを大事にするイメージと

映画の中で古くからのしきたりや価値観に苦しみ、

それらを過去のものとして乗り越えて更新していく2人の姿が清々しく、

こちらの勇気も奮い立たせられるような気がします。

まとめ 気分を上げたい時にオススメです

「きっとハッピーエンドだな」っていう安心感があって、

それでいてそこに至る道筋も楽しめる王道タイプのサクセスストーリーです。

観るとやる気がぐんぐん上がってきます。

気分を上げたい時にぜひ、いかがでしょうか?

「キンキーブーツ」(2005)について 補足

「キンキーブーツ」のモデル、あれこれ

実話ものが好きな私としては、どこからどこまでが実話なのかなと

気になりがちです。

靴工場のプライス社のモデルのブルックス社はかつて実在したものであり、

チャーリーのモデルの方も実在しているようです。

今回のように、実話ものを観た後はいろいろ調べたりもしますが

何はともあれ、結局は映画の内容が良ければ「現実にあったことやものが

人に心を打って、映画化に至ったんだな」と納得して終わるんですけどね。

そのことをつい実感したくなります。

U-NEXTは字幕版のみ

U−NEXTは吹き替え版はなく、字幕版のみです。

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